スペースシャトル無き後の宇宙開発 前編 - EUROPA(エウロパ)

スペースシャトル無き後の宇宙開発 前編

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 30年という歴史に幕を下ろす事になったアメリカのスペースシャトルがこの後日本時間、0時26分に打ち上げが行われる予定です。今回の打ち上げを最後に事実上、NASAは宇宙空間に人を送る手段を失うわけですが、今後どのような計画があるのか。今回は前編としてスペースシャトル無き後の国際宇宙ステーションへの人員・物資の輸送につていです。

スペースシャトル 最後の打ち上げ 生放送リンク
NASA (NASA TV)
ニコニコ動画 (ニコニコ生放送)
宇宙少年団 (スペースシャトル「アトランティス号」打ち上げライブ放送)
CNN (スペースシャトル最後の打ち上げ生中継)
(日本時間7月9日(土)0時26分、スペースシャトル「アトランティス」が打ち上げられる予定です)


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スペースシャトルと今後の宇宙開発については幾つか記事にしたことがあるので、それらをまとめ追記する形で紹介していきます。

スペースシャトルが退役する理由
 スペースシャトル初めて打ち上げられ30年という歴史があるにも関わらず、またロシアは未だにソユーズを使っているのに、何故今退役するのか。
 250万個の部品から作られたスペースシャトルはいくら精巧に作ったとしても年月が経てば朽ちていきます。そもそも、スペースシャトルの設計上の耐久性は100回の打ち上げ、または10年間の使用とされていました。しかし、実際は初飛行からディスカバリーは27年、アトランティスが25年、エンデバーが19年と使用期限を大幅に超えて使われてきました。
 またNASAに割り当てられる予算につてもかなり厳しい状態だったようで、その上で打ち上げコストについても最近では一回あたり10億ドル(約1000億円)と2002年時の4.5億ドルに比べ倍以上が掛かっていました。
参考:最後のスペースシャトル打ち上げ、7月9日に決定

シャトルが退役した後
 スペースシャトルが退役した後どうなるのか。NASA、つまりアメリカが宇宙空間に人を打ち上げることができる唯一の存在がスペースシャトルだったので、これが失うことになります。
 つまり事実上、アメリカが人を宇宙空間に打ち上げる能力がなくなるという訳ですが、これについては後継機として幾つか『案』が出されています。

国際宇宙ステーションの物資、人員の輸送は民間で
 現在、国際宇宙ステーション(ISS)への物資の輸送は日本をはじめ幾つかの国が行い、人員の輸送はアメリカとロシアが行って来ました。しかし、シャトルが無くなることでISSに人を送れるのはロシアのソユーズのみとなります。
 アメリカとしてはISSへの人員輸送は民間会社が作ったロケットと宇宙船で行うことを数年前から計画しています。しかし、これらロケットと宇宙船はスペースシャトルの引退に間に合わず、今後数年はソユーズ頼みとなります。
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ロシアのソユーズ宇宙船

民間宇宙船
 民間宇宙船とはどのようなものなのか、詳しくは商業軌道輸送サービスを閲覧してほしいのですが、これは2006年1月にNASAが発表した国際宇宙ステーションへの民間企業による輸送サービスおよびその計画です。
 現在、スペースX社のドラゴン宇宙船(有人・物資)、オービタル・サイエンシズ社のシグナス宇宙船(補給船)と契約を結んだと発表しています。

ドラゴン宇宙船
 最近公開されたドラゴン宇宙船はご存知でしょうか。シャトルの退役と共にマスコミの前に姿を表しましたが、実際は去年の12月8日に無人で打ち上げられ地球に帰ってきた宇宙船です。このドラゴン宇宙船は民間では初めて大気圏再突入を成功させました。
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 ドラゴン宇宙船は最大7名が搭乗でき、国際宇宙ステーションまで輸送を行うことができます。この7名というのはスペースシャトルと同じ人数で、ロシアのソユーズの3名と比べると倍の人数を送り込むことができます。
参考:民間企業がスペースシャトルの後継機を作る理由


 このように、スペースシャトルが無くなった後も国際宇宙ステーションへの物資と人員の輸送は行われます。ではISSの建造が終わり、物資・人員の輸送は民間が行う様になった後、NASAはどのような道を進んでいくのか後編ではそのことについて確認していきましょう。


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