5000年前の人骨を大量発見―イギリス - EUROPA(エウロパ)

5000年前の人骨を大量発見―イギリス

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 イギリス、スコットランド北部にあるオークニー諸島から見つかったのは今から約5000年前、新石器時代の人骨です。写真は今回見つかった墓。

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たまたま見つかった墓
 「この地方で荒らされていない新石器時代の墓が見つかったのは30年ぶり」と語るのはオークニー諸島の考古学を研究するジュリー・ギブソン氏。イギリス、スコットランド北部にあるオークニー諸島のサウス・ロナルドセー島で偶然見つかった墓は調査の結果、今から5000年前の新石器時代の物だということが確認されました。

 この墓は自宅の眺望のために庭を整地していた男性が偶然掘り当てたといいます。その後、こちらの家に引っ越してきたハミッシュ・マウアットさんが「もしかすると…」ということで、天井の石板の間からカメラを降ろしてみたところ多数の骨が見つかったということです。

オークニー諸島の位置

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考古学的遺跡
 ハミッシュ・マウアットさんがカメラで内部を見るまで、考古学の関係者も実は誰も重要な墓だとは気付かなかったといいます。マウアットさんから連絡を受け2010年からようやく本格的な調査を行うようになりました。「これほど保存状態が良い遺跡が見つかるのは珍しい。多数の遺骨が納められており、それぞれ別の年代と考えられる」とジュリー・ギブソン氏は述べています。

バンクス墓
 今回見つかった墓は『バンクス墓』と命名され調査が行われています。バンクス墓は幅75cm、奥行き4mの中央の部屋と、その周囲の砂岩を切りだして造られた4つの小部屋からなっています。
 内部から見つかった頭蓋骨の破片は1000個以上。性別、年齢ともばらばらで、それぞれ細かい泥の層から出土しており、何世代にもわたって使用されていた可能性があるといいます。

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オークニー諸島のパパ・ウェストレー島にある新石器時代の住居『ナップ・オブ・ハワー』

カワウソで分かった当時の埋葬
 「どうも当時の人々は、それほど頻繁に墓を訪れていなかったらしい。」と語るギブソン氏。何故そのようなことが分かったのでしょうか。実は、骨の中から先史時代のカワウソの骨と糞が見つかりました。これにより「墓は密閉されておらず、カワウソが出入りを繰り返していた。つまり、1~2年おきにしか墓参りや埋葬に来ていなかったと考えられる」と指摘してます。
 オークニー考古学研究センターの発掘調査はまだ始まったばかり。「新石器時代の埋葬習慣を解明する重要な手掛かりが得られることは間違いない」とギブソン氏は語っています。

当時は平和ではなかった?
「新石器時代の暮らしは、愛と平和をうたうヒッピーのようなイメージがあったが、実際には暴力的な行為が行われていた証拠が出てくるかもしれない」とコメントするギブソン氏。
 実はバンクス墓から約1.5kmほど離れたところにはほぼ同じ時代の墓『ワシの墓』が見つかっています。このワシの墓から出土した頭蓋骨の20%以上に鋭利な武器や鈍器で殴り合ったと思われる傷跡が確認されました。バンクス墓
の頭蓋骨にも同じような傷跡が無いか調査が進められています。

参照元:ナショナル・ジオグラフィック


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