NASA、新型ロケットを発表。サイズ、出力とも過去最大 - EUROPA(エウロパ)

NASA、新型ロケットを発表。サイズ、出力とも過去最大

4002.jpg

 NASAは14日、7月に退役したスペースシャトルの後継となる新型ロケットの計画を発表しました。発表されたロケットは2つ。オリオン宇宙船を宇宙に運ぶロケットと、より大型の機材を打ち上げる巨大ロケットです。

スポンサーリンク

引用:スペースシャトルの後継ロケット  NASAが発表 - MSN産経ニュース

【ワシントン=佐々木類】米航空宇宙局(NASA)は14日、7月に退役したスペースシャトルの後継となる新型ロケットの開発計画を発表した。翼があり、再利用が可能なシャトルと異なり、アポロ宇宙船を月に運んだロケットと同じ使い捨て型で、「宇宙発射システム」(SLS)と名付けられた。

 オバマ大統領が推進する地球に近い小惑星や火星の探査に使う計画で、2017年に無人の試験飛行を目指すとしている。

 また、宇宙飛行士を運ぶ次世代有人宇宙船は、米航空宇宙大手ロッキード・マーチンの「オリオン宇宙船」を基に開発すると発表した。

 NASAのチャールズ・ボールデン長官は14日、「NASAだけでなく、米国にとって偉大な日となったと思う」と語った。



オリオン宇宙船打ち上げロケット
3997.jpg

 SLS Initial Lift Capabilityは全長320フィート(97.5m)あり、低軌道に70トンの打ち上げ能力があります。打上げ時の推力は3810トンで、これはボーイング747型機31機分。アメリカが作った最大のロケットサターンVより10%程弱い推力になります。

 このロケットは国際宇宙ステーションへの物資とオリオン宇宙船を使った人員の輸送、地球軌道を外れ他の惑星への人員の輸送に使われます。無人ロケットの初打ち上げは2017年を予定しています。

史上最大のロケット
3998.jpg

 SLS Evolved Lift CapabilityはSLS Initial Lift Capabilityを更に大きく、打ち上げ能力を向上させたロケット。全長は400フィート(約122m)、低軌道に130トンの打ち上げ能力があります。これは史上最大の打ち上げ能力があったとされるロシアのエネルギア、そしてアメリカのサターンVを超えています。打ち上げ時の推力は4173トンで、ボーイング747型機34機分。サターンVより20%程強い推力になります。

 このロケットは深宇宙(月、火星、小惑星)へ、大型の機材を打ち上げるために使用される予定です。

動画:Animation of the NASA Space Launch System (SLS) lifting off the launch pad




4000.jpg
画像:開発が中止されたアレスシリーズ

 確かにこれら2つのロケットは新型で間違いありません。しかし、ロケットのベースになっているのは開発が中止されたアレスシリーズで間違いないでしょう。アレスシリーズを含むコンステレーション計画は2010年4月16日、オバマ大統領が「月には行かない、火星を目指す」という趣旨の宇宙政策演説で中止が決定されました。だたしこの時、スペースシャトル派生ロケットの開発は認められ、今回発表された2つが登場するに至ります。

 結局、何を意味するのかというと「再び月に行き、最終的に火星を目指す」という、事実上コンステレーション計画の復活と捉えても間違いはないと思います。それを証明するかのように新型ロケットと共に「将来の目的地:月、小惑星および火星」という内容の画像がNASAで公開しています。そのうち、以前凍結された月面車等も再登場するでしょう。

4001.jpg
NASA - Future Exploration Destinations

参考:サターンV - Wikipedia
NASA - NASA Announces Design for New Deep Space Exploration System


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
この記事へのコメント
コメントを書き込む
トラックバック

http://freeride7.blog82.fc2.com/tb.php/2165-173947ba

Copyright © EUROPA(エウロパ) All Rights Reserved.