富豪を毒殺した地元官僚を逮捕―中国 - EUROPA(エウロパ)

富豪を毒殺した地元官僚を逮捕―中国

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 中国で植物を食べ物に混ぜ、毒殺を行った地元官僚が逮捕されました。使われたのはゲルセミウム・エレガンスという植物で香港では「香港四大毒草」と言われる猛毒を持つものでした。

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毒殺された富豪
 雲潭鎮源興木業有限公司の経営者にして大富豪として地元では有名だった龍利源(ロン・リーユエン)代表が、猛毒の植物を食べさせられ毒殺されるという事件が中国広東省で発生しました。龍代表は12月23日、陽春市八甲鎮農村業務弁公室副主任の黄光(ホワン・グワン)他1人に山林視察に誘われその後一緒に猫肉火鍋を食べました。しかし、3人が食べた鍋には猛毒の「ゲルセミウム・エレガンス」という植物が入れられ、代表は死亡。誘った黄氏と他1人も中毒症状が現れる事態になりました。

黄光を逮捕
 その後の捜査により、龍代表と一緒に猫肉火鍋を食べ、軽い中毒症状を示していた黄光が逮捕されました。黄容疑者は龍代表の資金を使い込んでいて、2人はもめていたといいます。鍋を食べているとき龍代表「まずい、毒でも入っているのでは」と述べたものの、味が薄いことを訴え塩を入れてもらい食べ続けたといいます。ところが数分後、「やっぱり違う」と味がおかしい事に気づいたんですが、直ぐに倒れてしまい病院に運ばれたもののそのまま死亡してしまいました。

猛毒植物「ゲルセミウム・エレガンス」
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写真:ゲルセミウム・エレガンス

 今回毒殺に使用されのはゲルセミウム・エレガンスという植物です。日本国内には産しておらず、中国、インド、ベトナム、タイ北部などで自生しています。中国では主に「陝西鉤吻」と呼ばれ、10以上の別名で呼ばれています。その中でも「断腸草」や「爛腸草」というものがあり、これは中毒を起こした人の腸が黒く爛れ、ひどい腹痛に苦しみながら死んでいくことから名付けられたといいます。
 また、豚や羊には毒の効果がないといわれ「"断腸草"人誤食其葉者致死、而羊食其則大肥(断腸草の葉を食べた場合人間は死ぬが、羊はよく肥える)」と本草綱目には書かれています。(本草綱目:中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作)

正倉院に収められた猛毒植物
 また、日本の正倉院には756年6月21日に収められたゲルセミウム・エレガンスが保管されています。1996年、千葉大学薬学部の相見則郎教授の研究により、1200年以上経過したにも関わらずその毒性が全く劣っていないことが確認されました。ちなみに、当初収められ量は14kgと書かれているものの、現在は390gしか残されていないとのことです。

 ゲルセミウム・エレガンスの主な中毒症状は呼吸困難から呼吸麻痺とし、他に口腔・咽頭の灼熱感、流涎、悪心、嘔吐、腹脹、腹痛、便秘、下痢、眩暈、筋弛緩から言語含糊・発音困難・運動失調・無力・眼瞼下垂、嚥下困難、呼吸筋周囲の神経麻痺、複視、視力減退(失明)、瞳孔散大、呼吸の浅深が不規則になる、嗜睡、全身の痙攣、後弓反張、ショック、四肢の冷却・麻痺、顔面蒼白、血圧降下、虚脱、昏迷がある。

参考元:レコードチャイナInAequabilitas


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