官民そろってレアアース盗掘―中国 - EUROPA(エウロパ)

官民そろってレアアース盗掘―中国

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 携帯電話や液晶ディスプレイ、流行りの省エネ家電にも欠かせないというレアアース。高値で取引されていることを知っている中国のレアアースの主要な産地では官民そろって違法な盗掘が行われているといいます。

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 中国のレアアース主要産地と知られる江西省の南部、省内で最大の人口が多いカン州市。ここには「ヘロインよりも儲かる」違法にレアアースを採掘する作業員が多くいるといいます。2011年後半、中国政府がレアアースについて厳格な生産管理を始めたのは2011年後半。カン州についても1年当たり9000トンを上限とし採掘量が制限され、超過すればその量だけ翌年の採掘量を減らされるという規則が設けられました。そんなことで、きちんとした企業の多くはレアアースの採掘を停止したものの、一方で個人業者の盗掘が盛んになったといいます。

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画像:江西省とカン州市(黄色)の位置

 カン州地域ではレアアースを含む鉱脈が地下の浅い部分に広く分布しているので小規模な盗掘にはうってつけ。当局の取締を逃れるため、個人業者の仕事の開始は午後7時から翌朝午前7時まで行われるといいます。雇われた作業者には一晩あたり給料と口止め料をあわせ300元(約3800円)が手渡されます。労賃としては割高とされるそうなんですが、得られる利益から考えると「たいしたことはない」そうです。

 もちろん、これに目を付けたのは民間人だけではありません。鉱脈が広がるある県では高級幹部が盗掘に手を染めている場合があるそうです。「こういう状態ですからね。私どもも、口出しできませんよ」と身の危険を感じてか、取締を行う鉱管局の職員もお手上げ状態だといいます。

 レアアースの出荷価格は1トンあたり40万元(日本円で約511万円)。以前は2~3万元(約25万6000-38万3300円)で、10倍以上にはね上がっている現状に「ヘロインよりも儲かり、リスクも少ない」と違法盗掘に手を染める者が多いらしい。(中国では麻薬を密輸し逮捕されると死刑判決を下される場合がほとんど)

 個人業者の手により違法採掘されたレアアースを含む土壌は硫酸アンモニウム(硫安)を使って処理されるといいます。硫酸アンモニウムは肥料に使われる一方、濃度が高いと植物を枯らせてしまいます。現場では高濃度の硫酸アンモニウムが垂れ流し状態になっているらしく、廃液がダム湖に流れ込み周辺の木が枯死するという被害がでているといいます。

参考:サーチナ


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