世界初、目にマイクロチップを埋め込む手術成功 - EUROPA(エウロパ)

世界初、目にマイクロチップを埋め込む手術成功

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 病気により全盲になってしまったクリス・ジェームズさん。3mm四方のマイクロチップを眼球に埋め込む手術を行い10年ぶりに光を取り戻しました。

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目のサイボーグ化
 マイクロチップを眼球に埋め込むという画期的なインプラント治療が行われたのは2人の男性です。一人はクリス・ジェームズさん(54歳)、そしてロビン・ミラーさん(60歳)。2人とも中途失明の3大原因と言われる『網膜色素変性症』と呼ばれる病気を患い、全盲になってしまいました。

 手術を行ったのはロバート・マクラーレン医師率いるイギリス・オックスフォード大学の外科医チームです。この眼球のインプラント治療は世界初です。手術に要した時間は8時間~10時間で、2人は手術を受けたその日のうちには対象の輪郭が見え始め、3週間後には完全に見えるようになったといいます。 治療を受けたクリス・ジェームズさんは「光の爆発だった」と10年ぶりに見えた光景を表現しています。

埋め込まれたマイクロチップ
 埋め込まれたマイクロチップは縦横3mm。網膜の光受容体の代わりとなる1500個光感性ピクセルが内臓されており、これが眼球内に作られた像を認識します。像データは耳の後ろから無線で外部の機械へ送られ、電気信号に変換。その後、視神経に送られることで、脳が像を認識することができます。

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画像:マイクロチップの埋め込み位置

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画像:変換後の見え方

25年ぶりに見たカラーの夢
 この治療は初期段階であるものの患者にとって有益な視野を回復させることに成功しているといいます。25年間目が見えなかったロビン・ミラーさんでも治療に成功したことから、長い間、目が見えなかった人にも効果のある治療だとしています。

 ただし、今回埋め込まれたマイクロチップは輪郭をとらえる程度でカラーではなく白黒映像となって見えるといいます。しかし、手術後ミラーさんは使っていなかった目に関する部分の脳が活動を開始したため、25年ぶりにカラーの夢を見ることができたといいます。

 大きな外部装置を持ち歩かなければならないという不便があるものの、これまで直せなかった全盲の治療について機械を埋め込むことで形だけでも見えるようになるという、新しい技術が生まれました。将来的にはもっと小型化し、フルカラーの画像が見えるようになる日もそう遠くないのかもしれません。

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写真:画像処理し電気信号へ変換する外部装置

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写真:光を取り戻したクリス・ジェームズさん




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