アポロ計画の宇宙服、ブラジャーを作っていた会社が製造していた - EUROPA(エウロパ)

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アポロ計画の宇宙服、ブラジャーを作っていた会社が製造していた

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 人類を初めて月に送ったアポロ計画。この時使用されていた宇宙服は“A7L”というものなんですが、製造したメーカーはInternational Latex Corporation(ILC)いう会社です。軍事関連の専門会社かと思いきや、なんと女性なら誰でもつけているブラジャーをつくている会社でした。

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宇宙服
 宇宙空間に人間が行くとなると宇宙服というものを着なければなりません。これは放射線や大気圧、温度などが関係しているんですが、当初NASAはこの宇宙服の製造に手間取っていました。NASAが有人飛行ミッション用の宇宙服のデザインはドラム缶に手足が生え、視界確保に丸いガラスがついている…ような物。見るからに不恰好で宇宙船に持って入るには明らかにサイズが大きすぎました。

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写真:NASAがデザインした宇宙服

 そんなことでNASAは1962年に複数の民間企業に対し、月面で歩くという条件に耐えられる宇宙服を作る提案書をだしました。8社が企画案を提出し、そのうちILC(International Latex Corporation)社だけが航空宇宙業界には初めて参入する企業だったといいます。ILCは今も昔もブラジャーを作っている会社で、現在はILC DOVER社で“Playtex”というブランが有名のようです。

 ILC社が提案したのは衣服タイプの宇宙服。構造によってサポート力をもたらす製品に前々から精通していたILC社の提案は、“飛行士の身体を守りつつ、自由な動きをもたらすゴム製の柔軟な連結部”があるという、画期的なものだったようです。そういったこともあり、宇宙服『A7L型』を制作する契約を獲得するに至ります。

ブラジャーを作っていた裁縫婦たち
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写真:ILC社の裁縫婦

 ブラジャーやガードル、ゴム製おむつを縫っていた熟練したILC社の裁縫婦達は、契約を勝ち取った後は宇宙空間という未知の環境で使用するA7L型宇宙服を制作するスタッフに選ばれました。宇宙服の制作にあたってはピンを使用せず0.4mmの誤差以内で裁縫しなければならないという、とても高度な技術を要求されていました。結果的に裁縫婦達は宇宙服を作り上げることができたんですが、これは軍事産業の原則にしたがって制作されるものと言うよりも一種の手工芸の域に達していたようです。

 また、裁縫婦の何人かは自分の作った層に名前を書き込み、自身も宇宙に送り込んだそうです。結果的にA7L型宇宙服は月面で結果を出し、裁縫婦の多くはアポロ計画終了後も米国における数々の宇宙服の制作に関わりました。

宇宙服 A7L
 A7Lはアポロ計画の「A」、モデルナンバーの「7」、そして International Latex Corpの『L』から付けられた月着陸ミッションに使用された宇宙服です。運用温度は-179度~+154度、運用圧力3.70 - 3.90ポンド/平方インチ、連続運用時間は7時間となっています。

 A7Lはそれぞれ宇宙飛行士に合わせて製造されます。完全使い捨てで宇宙飛行士1人あたり本番用、トレーニング用、予備に3着、さらにバックアップクルー用に本番用1着、トレーニング用1着が作られ、1回のミッションで計15着が製造されました。宇宙服の価格は1着あたり約200万ドルとされているんですが、実際の価格は公表されていないようです。

参照元:WIRED.jp


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