中国人の自然志向、旅行先は北海道・沖縄 - EUROPA(エウロパ)

中国人の自然志向、旅行先は北海道・沖縄

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 「買い物だけでなく日本の自然や文化を楽しみたい」と思う人も増えつつある中国人観光客。観光地として多くの中国人が訪れるようになったのは北海道、そして沖縄です。

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どうして北海道?
 前回、日本に訪れる中国人に自然志向が広まっていると記事にしました。この中で、「北海道の阿寒湖が映画のロケ地になり…」と書かれていたんですが、ロケ後阿寒湖周辺はどのように変化したのか具体的に紹介していこうと思います。

 発端は2008年の旧正月に公開された中国のラブコメディ映画「誠実なおつき合いができる方のみ」です。この作品は中国での評判はとても良く人気があったといいます。この映画と日本がどのような繋がりがあるのか、実はこの映画の後半部分のほんどは北海道で撮影されていました。そのロケ地の1つが阿寒湖周辺です。これに目をつけたのは日本政府観光局(JNTO)北京事務所で、2009年1~2月、中国メディアを道東取材に招待し、中国でも一般市民を対象とした北海道観光説明会を積極的に開いたといいます。
 これが宣伝効果となり、阿寒湖に訪れる中国人観光客が急増しました。今年、阿寒湖温泉に宿泊した中国人観光客は1~4月の間だけで2007人。これは昨年同期の146人と比べると14倍も多くなっているそうです。

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「誠実なおつき合いができる方のみ」の劇中写真

 映画が公開され数年経った現在も北海道が支持されるのは、強力な宣伝活動で「日本の自然を見たいのならば北海道」という潜在意識からくるものかもしれません。

 2009年2月に華字紙「日本僑報」で評論を掲載した早稲田大学博士課程の留学生・趙新利さんは、政府系の宣伝映画でなく商業映画にこれほど多くの「日本」が登場するのは、「日本に対する関心がそれだけ高まっていることの表れ」としています。
 また同時期に「梅蘭芳~花の生涯~」と「葉問」の2つの作品で、旧日本軍占領下の中国を描いた映画が公開されたことに対しては、「過去の歴史は簡単に忘れられないが、日本の美しさは素直に認める―というのが、大部分の中国人の姿だ」と指摘しています。

「沖縄は自らの魅力に気づいていない」
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写真:中国メディア代表団、沖縄平和祈念公園にて

 青い海に白い砂浜…。これを体感できるのは日本中探しても沖縄しかありません。2012年6月3日、第7回「日中ジャーナリスト交流会議」で中国人から見た沖縄の魅力などについて語っています。会議には中国側から団長の中国新聞社・劉北憲(リウ・ベイシエン)社長を筆頭に、CCTVの白岩松キャスター、中国青年報編集長、中国の市場調査大手の零点研究諮詢集団理事長ら10人が参加しました。
 
 その後行われた「中国人ジャーリストが見た沖縄-21世紀の万国津梁 沖縄の役割と可能性」という交流会ではニュースサイト・中国網(チャイナ・ネット)の王暁輝副総裁が「沖縄は海も山もきれいで人も親切。ハワイのようでもあり、ギリシャやメキシコの小島のような雰囲気もある。琉球王国は中国との関係も深い。沖縄の多元的な文化は非常に魅力的だ」と印象を語っています。

 一方で、中国中央テレビの白キャスターは「沖縄は自らの魅力に気づいていない。」とした上で「沖縄旅行に来るような中国人は旅慣れた人たちで、沖縄のスローライフに憧れてやって来る。観光地や名物料理を紹介したい気持ちも分かるが、彼らは空気がきれいで自然が美しいそのままの沖縄を堪能しにきている」と指摘しました。


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