ジュラ紀の大型恐竜、本当は重たくなかった可能性 - EUROPA(エウロパ)

ジュラ紀の大型恐竜、本当は重たくなかった可能性

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 世界各地で柱ほどの太さがある巨大な恐竜の骨が発掘されています。そこから、50トンをはるかに超える巨大な恐竜もいたとされているんですが、そもまで重くなかったのではないかという最新の研究結果がでているそうです。

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重くなかった?ジュラ紀の巨大恐竜
 今から約2億~1億5000万年前のジュラ紀。この時期、地上で生きていた超重量級の恐竜について、実はこれまで考えられていた重量よりもバス6台分ほど軽かった可能性があるという論文を英米の研究チームが発表しました。

 今回、研究チームが調査の対象にしたのは、大型の草食恐竜で知られるブラキオサウルス科のギラファティタン。全長25メートルで、キリンのような長い首を持つ草食恐竜。推定される体重は80トンとしていました。
 この恐竜を新たな体重推定方法を使い、研究チームが算出したしたところ推定体重は23トン程度と数値がでたといいます。この新たな計算方法を適用すれば、他の種の恐竜でもこれまで想定していたよりも体重は軽くなるとのことです。
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画像:ブラキオサウルス科ギラッファティタン属(生態復元想像図)

研究チームの計算法
 英マンチェスター大学のビル・セラーズ(Bill Sellers)氏によると、研究チームが用いた新たな計算法とは動物の皮膚と骨が密着する割合から全体の体重を推定・算出するものだそうです。これはバイソン、ラクダ、ゾウ、キリン、ウマ、ヘラジカ、ホッキョクグマ、サイなど大型ほ乳類14種の骨格を用いて考案したといいます。これら乳類は恐竜とは遠縁であるものの、動きなどの仕組みは4足歩行の恐竜とほぼ共通していることから、同じ測定方法を恐竜にも応用できるとセラーズ氏は説明しています。

 今回の研究結果についてセラーズ氏は、ブラキオサウルスほどの誤差はないとしても「過去に算出した恐竜の推計体重は、みな重すぎる可能性を示唆している」と語っています。

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写真:1908~1912年に発掘されたギラッファティタンの化石(タンザニア)

恐竜の重量推定方法
 恐竜の体重を推定するには幾つか方法があります。これまではどのような方法で推定されていたのか2つ紹介します。
 1つは脚の骨の大きさから計算式を使って体重を推定する方法です。二足で歩く恐竜ならば大腿骨を、四本足の恐竜なら大腿骨と上腕骨が使われます。これら大腿骨、上腕骨の中心部、つまり一番細くなる骨から円周を測ります。四本足の恐竜の場合は、大腿骨と上腕骨の2つの値を合計したものです。これらを公式に代入して重量を推定しています。

 そしてもうひとつは小型の復元模型を使う方法です。これはアルキメデスの原理から導き出されるもので、恐竜の模型を水に沈め、あふれた水の量から体積を求めるという方法です。そこから、実際の大きさに換算し本来の恐竜の体積を求め、比重を掛けて体重を推定するというものです。

 このような方法から推定された体重は、ブラキオサウルスの結果を見ると30~90トンと大きく違います。これは美術家が作る模型に差があったり、比重が異なっている為このような差が発生します。

参照元:AFPBB福井県立恐竜博物館


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