科学者、数式の多い論文は引用を避ける傾向 - EUROPA(エウロパ)

科学者、数式の多い論文は引用を避ける傾向

6031.jpg

 記号の読み方すらも分からないような難しい数式が書かれている論文。実は、このような論文は例え科学者であっても避ける傾向があることが分かりました。

スポンサーリンク
 英ブリストル大学の研究チームによると、理系の科学者であっても数式がびっしり並ぶ論文には関心を向けない傾向があることが分かったと研究結果を発表しました。これは1998年に主要学術誌3誌に掲載された環境と進化に関する論文約650本を元に分析した結果で、数式が多い論文が他の論文に引用される率は、数式が少ないか、数式をまったく用いていない論文に比べて50%も低かったとのことです。

 研究チーム主著者のティム・フォーセット氏はこのことについて「重要な問題だ。科学のほとんどすべての分野は数学理論と実験研究に密接につながっている。 新しい理論がその発表方法ゆえに他の科学者たちを尻込みさせてしまうとすれば、 そうした新理論の検証に必要な実験を実施する者がいなくなってしまう。これは科学の進歩に対する障害だ」と述べています。

 共著者のアンドリュー・ヒギンソン氏は、この問題に対し文章による説明を増やすことで、論文を読む他の科学者が理解しやすくなると助言しています。「科学者たちはもう少しよく、自分たちの研究の数学的詳細の示し方を考えるべきだ。理想的な解決方法は数式をまったく隠してしまうことではなく、読者がその理論の仮定や含意をじっくり検討できるようもっと説明文を増やすことだ」 と述べています。

 これは論文でなくとも、例えば人に物事を説明するときでも極力難しい言葉を避けるというのは当然です。そういったことを考えると毎回話題を集めたスティーブ・ジョブズ氏のプレゼン。この人気は非常にわかり易かった表現の仕方にあったのかもしれませんね。

参照元:AFPBB News


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Copyright © EUROPA(エウロパ) All Rights Reserved.