アジアから飛来する塵が気候変動に悪影響を与えている - EUROPA(エウロパ)

アジアから飛来する塵が気候変動に悪影響を与えている

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 NASAはアジアから太平洋を超え飛来してくる塵やエアロゾル(煙霧質)が、北米大陸の気候変動に拍車を欠けているという研究結果を発表しました。

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 NASAは自然の塵と汚染物質とを区別できる米仏の地球観測衛星カリプソ(CALIPSO)のデータから、アジアから太平洋を越えて北米に届いた塵やエアロゾルが米国やカナダの大気を汚染しており、おそらく気候変動の悪影響にも拍車をかけているとする研究結果を発表しました。

 アジアから飛来するエアロゾルは太陽放射線を吸収し雲を生成することがわかっているんですが、この雲が降雨降雪のパターンを変え、北米西部の山地の雪解けを早めるなど、環境に悪影響を与えている恐れがあるとしています。また、エアロゾルは太陽光を宇宙に反射し返すため地球を冷却する効果がある一方、北米で起こっている太陽放射エネルギーや日射の減少の3分の1は、北米以外で発生し運ばれた微粒子などが主な原因であることを発見したとしています。

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インドネシア上空(成層圏)で採取した大気エアロゾル粒子(名古屋大学太陽地球環境研究所)

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ニトロン薄膜上に捕集した冬季北極大気中の大気エアロゾル粒子(名古屋大学太陽地球環境研究所)


 論文では「エアロゾルの発生は日照りや干ばつ、砂漠化などによって増えるため、1つの国や北米地域だけが汚染を削減する努力をしても十分ではなく、世界が一体となって取り組む必要がある」と述べているんですが、実際どのように塵が気候に影響を与えているのかについてはさらに研究する必要があるとしています。

 北米で発生するエアロゾルの量は自然界の過程に加え、運輸や工業から生じるものを合わせて毎年約6900万トンにもなるといわれています。これとは別に、気候や人体に影響する可能性のある塵や微粒子約6400万トンが毎年、太平洋を超え北米大陸に渡っているとのことです。

引用元:AFPBB NEWS


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