ボーイング社、中国の下水油に目をつける - EUROPA(エウロパ)

ボーイング社、中国の下水油に目をつける

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 世界最大の航空機製造会社、ボーイング社が目をつけのは中国の下水油です。航空会社と下水油。繋がりが無さそうな両者なんですが、実はこんな使い方がありました。

航空機と下水油
 ボーイングと中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)の共同出資により建設されたのは省エネ技術センターです。同センターの第1弾研究プロジェクトとして廃棄食用油、つまり「下水油」を汚染物質を処理・抽出し航空機用バイオ燃料へ加工する研究が行われます。

 中華料理を始め大量の油を消費する中国では毎年約2900万トンの食用油が消費されています。一方、中国航空業は毎年2000トンの燃料を必要としているらしく、廃棄された食用油は石油に代わる代替燃料として持続可能な航空バイオ燃料の原料になり得る潜在力を秘めているとしています。

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完成したリサイクル工場

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廃油回収車

 中国は昨年10月28日、航空バイオ燃料を使った試験飛行に初成功しています。このとき使われたのがナンヨウアブラギリから精製されたバイオ燃料です。国外でもKLMオランダ航空がバイオ燃料を使用しているんですが、同社が使用する航空バイオ燃料はリサイクル油であり、中国の下水油に似ているとのことです。

 中国商飛・北京民用航空機技術研究センターの王光秋(ワン・グアンチウ)副主任は「バイオ燃料の研究開発コストは高い。どの原料を使うにしろ、経済性、生産の質などを考慮することとなるだろう」と指摘しています。

下水油発覚から数年 現在は…
 中国で下水油と呼ばれる『下水道の廃油などから作られた油』が登場して数年が経過します。現在の下水油はどうなっているのかというと、現行の検査では見分けがつかないほど精製技術が向上しているといいます。2011年に中国公安部が摘発・押収した「下水油」から採取したサンプル10点のうち、食用油として基準に満たなかったのはわずか2点だけでした。
 同年末に重慶で摘発された事件でも、警察の調べで「下水油」であることは明らかなものの、中国政府が定める食用油の検査基準ではほぼすべてが「合格」となっています。

参照元:レコードチャイナ
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