土星の衛星「エンケラドス」と地球外生命体探査 - EUROPA(エウロパ)

土星の衛星「エンケラドス」と地球外生命体探査

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 太陽系内で地球以外に生命が存在する天体の有力候補としてエウロパは有名ですが、この天体以外に簡単かつ早期に地球外生命体を発見できる可能性が高いとされる天体があります。それはエンケラドスという土星の衛星です。

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 太陽系内で地球外生命体が存在する可能性が高い天体として「エウロパ」という木星の衛星はご存知の方も多いと思います。しかし、これまでの観測の結果、エウロパ表面は厚さ3km以上という厚い氷で覆われており、生命が含まれる海水を採取するには採掘をしなければならないという技術的問題があります。

 エウロパ以上に地球外生命体が存在する高い天体として土星の衛星エンケラドスがあります。直径はわずか500kmと小さい衛星になるんですが、エウロパ同様氷で覆われているものの、エンケラドスの南極付近にはタイガーストライプという氷の亀裂が確認されています。

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画像:タイガーストライプから噴出する蒸気

 実は、このタイガーストライプからは音速の5~8倍の速度で地表上空に塩分を含む水蒸気が噴き出していることが確認されています。この地表数百キロまで上るという噴出物を探査機で採取し、地球に持ち帰れば生命を発見できるという考えがあるそうです。今から探査機を開発し、土星に送り込み帰還させるまで20~30年はかかるとみられているですが、技術的な面から、探査機が送り込まれるのはエウロパよりもエンケラドスが優先されることはどうやら間違いはなさそうです。

 ちなみに、微生物生存可能指数という生物の生存可能性を0~1の尺度で評価する測定法があるんですが、エンケラドスは地球と同じ0.4、火星・エウロパは0.3、土星の衛星タイタンは0.001未満となっています。

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画像:2009年11月、土星探査機カッシーニは衛星エンケラドスのフライバイの際、表面から102.7キロ上空を飛行し噴出物の成分を分析およびタイガーストライプの撮影を行いました。その結果、水蒸気に塩化ナトリウムや炭酸塩が含まれていることが確認され、「バグダッドの溝」と名付けられた亀裂では摂氏マイナス95.5度と周辺の摂氏マイナス223度に比べかなり高温だったことが確認されています。

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画像:エンケラドスが発生させる熱源は不明なものの内部の放射性物質の崩壊や、潮汐力によるエネルギーなどが考えられています。

その他NASAが公開しているエンケラドスの画像はこちらから
※エンケラドスのカラー画像はカッシーニ画像処理チームにより着色されたもので、実際の色とは異なります。

参照元:WIRED.jp


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