ヘリウムを入れるだけ?HDDの容量アップに新技術 - EUROPA(エウロパ)

ヘリウムを入れるだけ?HDDの容量アップに新技術

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 Western DigitalグループのHGSTが、HDD内にヘリウムガスを充填させた新製品を制作していること明らかにしました。なんと従来に比べ消費電力が抑えられ、容量は最大で40%増しになるとのことです。
(記事タイトルが“窒素”となっていました。正しくは“ヘリウム”です。訂正させていただきます。)

 SSDという衝撃性に強く読み書き速度が非常に高速な記憶装置があるなか、HDDに比べて容量の面で大きな差があります。そのため、現在も大容量の記憶装置としてSSDの欠点を補う記憶装置としてHDDが売られているんですが、大手ハードディスクメーカーWestern DigitalグループのHGSTはHDD内にヘリウムガスを充てんさせることで、従来製品に比べ最大で40%も容量を増加をできるとしています。

ヘリウムガスと容量増加?
 HGSTによると、これまでHDD内部は特別な気体は入れられておらず、要は空気が入っていたそうです。しかし、空気ではなくヘリウムガスを充てんすることにより、HDD内部の摩擦や抵抗が少なくなり、一般的なHDDに比べ23%、またプラッタを2枚増やしたことによる大容量化を考慮すると、1TBあたりの消費電力を約45%改善できるとしています。また、現在よりも多くのプラッタを内蔵できるようになり、最大で7枚のプラッタ構成を可能にできるとしています。

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用語補足:プラッタ
 HDD内にはデータを記憶する『プラッタ』という磁性体を塗布した円盤状のディスクがあり、複数枚のプラッタが同時に高速で回転しています。HDDには「1プラッタ」と呼ばれるものがありますが、これは文字どおり「ディスクが1枚しかない」ということを指します。(HDDの容量は基本的に1プラッタの容量×枚数から決められます)
photo:パソコンパーツ知識


 HDD製造業界では、10年ほど前からHDD内にヘリウムガスを充てんする研究が行われてきたそうなんですが、技術的に問題があるのかコスト面に問題があるのかは不明なものの、いずれも実用化にはいたっていなかったそうです。HGSTは6年以上の研究を行い2013年中の製品化を目指すとしています。


 現在も数テラバイトの容量を誇るHDDが存在するんですが、ヘリウムガス充てんHDDという新しい技術の登場で、HDDは容量面でSSDを大きく引き離すことになりそうです。

参照元:ギガジン


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