国立天文台「太陽系は240km/sで動いている!」 - EUROPA(エウロパ)

国立天文台「太陽系は240km/sで動いている!」

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 日本の国立天文台の研究チームは、天の川銀河の基本尺度をこれまでより正確に決定することに成功したと発表しました。ちなみに私達の太陽系は秒速240kmで銀河を回っているそうです。

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 国立天文台の研究チームは2007年からVERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)と呼ばれる電波干渉計を用いて、地球から天体までの距離を精密に計測し、さらに欧米からの測量結果を合わせた計52天体のデータを用いて天の川銀河の構造について解析が行われました。

 その結果、天の川銀河の質量は従来の推定値に比べて20%ほど重かったこと、太陽系と天の川銀河の中心までの距離が2万6100光年であること、太陽系の銀河回転速度が秒速240キロ約2億年で銀河を1周している…などなどが分かったとのことです。
 どうやって銀河の回転速度を導き出したのか。銀河の回転速度は銀河の重力と遠心力の釣り合いで決まるため、銀河の質量から回転速度を測ることができるそうです。また、今回得られた回転速度から、太陽系より内側の天の川銀河の質量を求めたところ、これまでの推定値と比べて約20%も大きい値が出たとのこと。
 銀河系に存在する天体など可視物質(直接観測可能な物質)の質量はほぼわかっているため、この領域にある暗黒物質(ダークマター)の量がこれまでの推定よりも多いとされています。

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 今回の測定に使われたVERAは三角測量の原理で天体までの距離を計測するプロジェクト。岩手県奥州市、鹿児島県薩摩川内市、東京都小笠原村、沖縄県石垣市の4カ所に設置された直径20メートルの電波望遠鏡で同時観測を行うことで、仮想的に直径約2300キロの巨大な望遠鏡に相当する性能が得られるそうです。

 秒速240kmということは時速に換算すると864,000km/h。音速の815倍、つまりマッハ815で移動している計算なんですが、実感はありませんよね。


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