機長「お客様も窓から遭難者を探してください!」 - EUROPA(エウロパ)

機長「お客様も窓から遭難者を探してください!」

6773.jpg

 オーストラリア沖でで17日、ヨットに乗り遭難した男性を探すべく旅客機2機が低空飛行し乗員乗客による捜索が行われていたそうです。写真は捜索に使用されたエアー・カナダの同型機。

 オーストラリアのシドニーからニュージーランドをめざし単独航海を続けていたのはグレン・アイ(44)さん。しかし、今月12日大波に飲まれヨットは大破。これによりマストは折れ、船内は水浸しになるという事態に陥りました。
 通常このようなヨットは予備的なエンジンを備えているそうで、しばらくはマストが折れた状態で航行を続けたもののしばらくして燃料切れ。絶望的な漂流に陥ったアイさんは「もう、これまでだ」と観念しながらも非常用位置指示装置のスイッチを入れたとのことです。

 遭難信号を受信した豪海難当局は、ちょうどそのとき豪シドニーに向かっていたカナダ・バンクーバー発のエア・カナダのボーイング777型とニュージーランド航空のA320型機の2機に迂回して発信元の海域上空を飛ぶよう要請したといいます。これにより珍しい旅客機を使用した遭難者の捜索が開始されました。

 遭難者を発見したのはエア・カナダのボーイング777型。操縦していたアンドルー・ロバートソン機長がその後報道陣に語ったところによると、乗客にも機内放送で漂流中の男性を捜索すると状況を説明したらしく、機内アナウスで「捜索海域に入りました。どうぞ皆さんも窓から(男性を)探してください。何か見えたら乗務員に知らせてください」と協力を要請したといいます。

6772.jpg
写真:グレン・アイのヨット

 旅客機はシドニー沖270カイリ(500キロメートル)、高度1500メートルを飛行し機体を大きく傾けて右に旋回した際、副操縦士がヨットを発見しました。知らせを聞いた海難当局は現場海域に救助艇を急行させ17日にアイさんは救出されたといいます。

6774+.jpg
写真:救出されたグレン・アイさん(右)とその母親

 救助されたアイさんは大波を受けた時の様子について「爆発したかのような衝撃音がした」と述べています。現在もアイさんが乗っていたヨットは漂流中なんですが、「回収を急ぐ必要はない」とアイさん。「しばらくは、木陰で休めれば十分幸せだから」と話しているそうです。
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Copyright © EUROPA(エウロパ) All Rights Reserved.