地球上最大の絶滅と最新研究 - EUROPA(エウロパ)

地球上最大の絶滅と最新研究

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 これまで私たちが知りえる大絶滅はこれまで5回発生しており、最も深刻だったとされる2億5200万~2億4700万年前のP-T境界の大絶滅があります。地球上の生物種90%~95%が消えたとされる大量絶滅について最新の研究ではこのような原因が考えられているそうです。

 今から2億5200万~2億4700万年前、地球はペルム紀末と名付けられた時代では謎の大量絶滅が発生し、約20万年で海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が地球から姿を消したとされています。地球上最大の大量絶滅とされるP-T境界の大絶滅について、これまでもいろいろな説が唱えられてきました。

 この大量絶滅の研究を行っているのはイギリス、リーズ大学の古生物学者ポール・ウィグナル氏の研究チームです。彼は当時の地球が非常に高温だったと主張をしています。
 ウィグナル氏らの研究チームは、中国南部の浅い海(当時の赤道付近)から採取した小さな化石を酸素同位体を調べたところペルム紀直後(三畳紀初期)には海面温度が摂氏40度に達していたことが分かりました。(同じ領域における現在の平均温度は摂氏25~30度)

 なぜ地球はここまで高温になってしまったのか。同じ時期、地球が低酸素で高温だったという証拠はいくつも見つかっているそうで、ウィグナル氏は地球が高温になってしまった原因について植物をあげています。植物は温室効果ガスである二酸化炭素を吸収するものの、この植物が死滅することで、地球は「暴走する温室」と化して「コントロールがきかなくなり」始めた、ということのようです。

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写真:三葉虫(約3億年間地球にいたもののP-T境界の大絶滅で姿を消した)

 幾度も発生した大量絶滅を見ると数10万年の歳月をかけ地球は生命あふれる姿に戻ったものの、P-T境界の大絶滅では500万年も要したとされています。これほどの時間がかかったのも他にはない『高温』が原因だったとウィグナル氏の研究で考えられているそうです。

現在の地球温暖化と絶滅について
 NASAのゴダード宇宙科学研究所によると、地球の平均気温は、1880年から摂氏約0.8度上昇したとされる現在、ウィグナル氏は現在の温暖化傾向をもってしても「当時の深刻な状態に到達するにはまだまだ遠い」と述べています。仮にそうのような大量絶滅に入るには、先ほども出たように地球の植物の大半が死滅しなければならず、現在のモデルではまず起こらないシナリオとしているそうです。


 そもそも植物が消えるほどの高温を作ってしまった原因は今現在もわかっておらず、隕石落下説や巨大なマントルの上昇し発生する「スーパープルーム」により大規模な火山活動が発生したという説、大気中に放出されたメタンと酸素が化学反応を起こし酸素濃度が著しく低下したという説が唱えられています。

参照元:ナショナルジオグラフィック
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