転んで同情と金をせしめるジジィ―中国 - EUROPA(エウロパ)

転んで同情と金をせしめるジジィ―中国

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 困っている人を見ると助けたくなるという感情は人間以外にも、動物にも見られますが、なんと同情を誘いあげくの果てに金をせしめることを長年を行っている老人が中国いるそうです。

転倒じいさん
 中国、浙江省杭州市。ここで人々から「転倒じいさん」と呼ばれる有名な老人がいるそうです。老人はいったい何をしているのかというと、自ら転倒し同情を誘う言葉を出しては金をせしめるということを9年近くもおこなっているのです。

 杭州市内にある文新派出所にはある内容の電話が半月に5件ほど入るといいます。その内容は「お年寄りの男性が転んでうずくまっています。早く助けに来てください!」というもの。警官が駆けつける場所は常にちがうものの、そこに倒れているのはいつもと同じ「転倒じいさん」こと曹文軒(ツァオ・ウェンシュエン)です。
 曹文軒は1933年生まれで安徽省出身。2004年に地元メディアに「転倒老人」として紹介も紹介されたことがあり、その時も転んで1年が経つなどとしていたことから、杭州市でもう9年近くも転び続けている計算になります。

 転倒じいさんは誰の前でも転ぶわけではなく、親切そうな人を狙っては転げまわっているといいます。ここで助けた人に対し、「私は退役軍人。息子や息子の嫁から虐待を受けていて、逃げてきた。もう3日も何も食べていないし、眠っていない」などとウソ泣きをしながら語り、食べ物やお金を恵んでもらうといいます。

 警官は転倒じいさんに対し「もう年なんだし、善良な市民をだますようなことはしないでくれ」と何度も頼んでいるものの、現状は変わらず。毎回警官が来るといつも嫌そうな顔をししっかりとした足取りで、さっさとその場から逃げてしまうといいます。

中国における人助け
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参考:倒れたお年寄りを“ある理由”から助けない若者

 転倒した人に手を差し伸べるということは、もちろん中国でも当然のように行われているんですが、実はある事件がきっかけで“あえて手を差し伸べない”という風潮が広まりました。その事件とは、2007年、南京市で転倒した老婆をある男性が助けたところ、逆に男性に突き飛ばされたと老婆から訴えられ、7万9000元(約95万円)もの慰謝料を請求された事件です。これ以外にも08年には転倒じいさんがいる浙江省温州市で河南省でも同様の事件が発生しています。

 このように中国では良心から人助けをした結果、非常にまずい事態に陥ることもあるので、基本的に本人が自分で転んだと宣言した場合や、周囲の様子を見て誰かが助けてから手を差し伸べたほうがよさそうです。

 ちなみに、事件後中国衛生部が「正しい助け方の手引き」を公布し、そこには転んだ高齢者に遭遇した場合、「急いで助け起こさず冷静に状況を見ること。意識がなければ救急車を呼び、止血などの応急手当てをする。嘔吐(おうと)していたら窒息しないよう呼吸を確保する」「意識がある場合は、転んだ理由を聞き、病院まで送り届けるか救急車を呼ぶ」と記述されています。

参照元:レコードチャイナ
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