巨大津波の犠牲者?3500年前の人骨 - EUROPA(エウロパ)

巨大津波の犠牲者?3500年前の人骨

6840.jpg

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県東松島市。今月26日、同地域で見つかった縄文時代後期の人骨9体について、過去に発生した巨大津波の犠牲者の可能性があると発表しました。

3500~3600年前の人骨
 宮城県東松島市、宮戸地区の室浜貝塚で見つかったのは縄文時代後期にあたる3500~3600年前の人骨です。合計9体発見されたんですが、実は周囲ある別の貝塚ではほぼ同じ時期に巨大津波でできた堆積層が確認されているそうです。奥松島縄文村歴史資料館によると「人骨は埋葬された形跡がなく、自然災害で死亡したのではないか。津波で犠牲になった可能性もある」と推測しています。

3500年前の巨大津波
 北海道大の平川一臣名誉教授(自然地理学)が北海道から気仙沼市にかけて津波堆積物などの形跡を発見したと発表しています。今回9体が出土した場所は通常の貝塚より表面が滑らかで、何らかの要因で人骨と同年代の表土が失われていたといいます。ここから約1.5キロ離れた里浜貝塚では、人骨と近い年代の津波堆積物とみられる砂利層が確認されています。

6841.jpg
写真:平川一臣教授により撮影された気仙沼大谷海岸の地層。過去3500年間に5回の超巨大津波がもたらした地層が露出している。

 記者会見した資料館の菅原弘樹館長は「縄文時代は穴を掘って遺体を埋葬していたが、人骨は貝塚の地表などに投げ出されたような格好で見つかった。欠損部位も多く、動物の食痕もあることから、野ざらしになっていたとも考えられる」と説明しています。
 ほぼ全身が良好な状態で見つかった1体は40~50代、2体は成人、1体は子どもで、残りは年代などを特定できなかったが、いずれも縄文人の特徴が確認されました。

参照元:河北新報
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
Copyright © EUROPA(エウロパ) All Rights Reserved.