科学的に重要な論文は、ネットに広がらない - EUROPA(エウロパ)

科学的に重要な論文は、ネットに広がらない

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みなさんが好きな研究内容や論文はどのようなものでしょうか。モントリオール大学の学生による研究によると、ツイッターで広まった研究論文について調べたところ、このような調査結果がでたようです。

2010~2012年にかけてもっともツィートされたピアレビューの学術専門誌に掲載された学術論文は具体的にどれで、そして、いったい、どんな論文がソーシャルメディアで話題となってきたのだろうか?

University of MontrealのStefanie Hausteinと彼女の同僚達は、米国、イギリス、ドイツの4ヶ国で発表された1400万件の論文を対象にしてそれらの論文に関わる書き込みがTwitterでどれだけ出現しているのかについて調査を行った。

その結果、参照件数がもっとも多かったトップ2の論文は、放射線が人体に与える影響について論じたもので、残りのトップ15の論文は、ティーンエージャーのスポーツ選手のニキビ、陰茎骨折、運動と死亡率との因果関係を論じたものが占めた。

ScienceNewsline


今回の調査では、調査した期間が東日本大震災と福島第一原発事故があったことから放射線被曝に関わるツイートが多かったといいます。しかし、放射線の人体被害に関わる論文については963件のツイートが見つかったものの、その論文を参照として直接リンクしているのはわずか9件、フクシマにおける放射線被ばくに関わる論文についても639件のツートが確認されたものの、直接リンクしているのは30件だったといいます。

学生によると、総合的に見てツイッターで最もポピュラーな科学関連の記事というのは「健康」に関するものや「ユーモラス」、「意外性」のある研究で、本当の意味で科学的な重要性がある論文については広く流布しないこということがわかったとのことです。


どうしてこのようなことになったのかは書かれていないんですが、こういった記事や論文を紹介している私としては、『本当の意味で科学的な重要性がある論文』は非常に難解で、記事にするにもある程度の知識がないと分かりやすく紹介しきれないためです。

やはり、人に伝えたい研究内容というのは面白く、身近で、明日からも出来そうでためになる論文なり研究をお伝えしたほうが、見ている側も楽しく、紹介している側も勉強になるためではないでしょうか。
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