服の歴史は人類の歴史、服の起源を探る - EUROPA(エウロパ)

服の歴史は人類の歴史、服の起源を探る

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人類と他の動物との差は服を着こなすことで、環境に応じた活動が行える点です。8800メートルの山の山頂に行くことも、遥か遠くの月に行くことも服がなければ行うことはできませんでした。ではその服はいったいつ頃、着始めたのでしょうか。

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 衣服の起源はどこにあるのか。この単純な問いに答えるべく、今も世界中の考古学者たちが、より古い服飾類の遺物を求めて発掘作業を続けている。

 だがこの問いは、単純であるがゆえにかなりの難問だ。映画や漫画などに登場する原始人は獣の毛皮を身にまとっている場合が多いが、実際はよくわかっていない。衣服を身に付ける行為は人類だけの特徴だが、その習慣が発達した経緯を解明しようという試みはまだ始まったばかりだ。

 衣服が化石として残るケースはほとんどなく、骨を取り巻く軟組織と同様あっという間に朽ち果ててしまう。だが研究者たちは、染色された植物繊維や衣服に寄生していたシラミなど間接的な証拠物を手掛かりに、先史人類の服装を断片的にではあるが明らかにしつつある。

NATIONAL GEOGRAPHIC


人類と服の歴史を探る流れで問題になるのは人の骨に比べて服は短期間で朽ち果てしまうことです。つまり、骨は残っていても、服が残らず服の歴史を探るのは非常に困難だといいます。

これまでわかっているのはアメリカ、ジョージア州の洞窟群から見つかった約3万年前の植物繊維で、ピンクや黒、青に染められていることから何らかの布地だった可能性があるとされています。また、この洞窟からは2万年前の骨針が見つかっており、この時代では間違いなく服が作られていたと言われています。

フランス、ボルドー大学の考古学者レベッカ・ラグ・サイクス氏によると、考古学的資料から判断すると2万5000年前には既に複雑な衣服が作られていたと述べています。


また、服を着ていたのは私達の直接的な祖先であるホモ・サピエンスだけではなく、近縁種とされるネアンデルタール人も間違いなく衣服を着ていたと考えられています。しかし、ネアンデルタール人は絶滅。絶滅の理由については不明ながら、両者の服装文化の違いが何らかの影響を与えているのではないかと考えている学者もいるとのことです。


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